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夏の生と死。 [独白]

★今年の夏は日照時間が不足し、雨とか曇りばかりの日々が多い。それでも、空気は凄まじい湿気を含んでむっとするくらいの暑さになる。少し動くと汗が瀧のように全身から流れ出して行く。

★それでも、ここ2、3日くらいは、台風一過でカラッとした空気に周囲が満たされ、朝晩は涼しい日が続く。


★地震の所為で、落ちてきたホンの下敷きになって死んだ人が出た。備えあれば憂いなしとはよくいうところだが、家具が倒れないようには、せめて、せねばなるまい。


★御巣鷹山にJAL機が墜落してから24年。500名以上の死者をだし、生存者がたった4名という大惨事の現場は、遺族や他の移動機関の事故で肉親をなくした人々が訪れていた。山の土となった犠牲者を悼み、手を合わせる人々が後を絶たなかった。犠牲者は土になっても、遺族の思いは常に彼等に向けられている。また彼等と、ともにありつづける。

★今後も、遺族は心の中に残る犠牲者の面影を抱きつつ、一生を送ることだろう。


★8月といえば終戦記念日。連合軍(米軍)による初期のクラスター爆弾(焼夷弾)を使った空襲や、ヒロシマ・ナガサキに投下された原爆によって、日本は焦土と化し、無辜の民衆の多くが、原爆の熱波や焼夷弾の炎に焼かれ、あるいは蒸発し、あるいは一瞬で灰になった。


★今私の寄って立つ地面、そして周りの空気には、夥しい数の死者が、今や土壌の粒子や原子・分子、さらには素粒子の一つ一つと化し、地中に埋もれ、空気中を漂い、現われては消え、現われては消えを繰り返している。

★緑の森や公園の木々の間には、命を終えた蝉の亡骸が所々落ちている。生の賛歌の後に訪れるのは死のセレナーデ、響きのなき葬送行進曲。死せる人間と蝉たちは、肉体を土に帰し、精神を空中の粒子に帰す。

★日本の夏は、生と死が交錯する、命の越し方、行く末について思いを廻らす季節だ。
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ぬこメン

これで稼いでソープ行ってる俺は勝ち組(笑)
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by ぬこメン (2009-08-13 08:30) 

ティファニー 結婚指輪

夏の生と死。:ガラテア通信 ブログ板:So-netブログ
by ティファニー 結婚指輪 (2013-06-14 16:45) 

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