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2010-07-31 [独白]

★久方ぶりに銀座・数寄屋橋のSONYビルに来た。ここでは今、「Sony Aquarium」が沖縄美ら海水族館などの協力で開催中。ビルの前の広場には毎年のように魚たちの泳ぐ水槽があり、親子連れやカップル、外国からの観光客がきらきらと目を輝かせて、水槽を見つめていた。

★水槽には鮫が3頭、ネムリブカ、トラフザメ、サカタザメ。エイが1頭、毒ウツボが1頭、巨大なハタ1頭、蝉海老、錦海老、その他キンギョハナダイ、ルリスズメダイ、デバスズメダイといった色鮮やかな小さな魚たち多数。

★鮫たちとハタ、ウツボの迫力に圧倒されるお客さんが結構いた。中に入ると、筒型の水槽が2つ。ロビーの真ん中には赤や緑などの極彩色の模様を着込んだ大きなブダイが。その他サザナミヤッコ、自分より大きな魚の身体についた寄生虫などを食べ、相手の体を綺麗にするホンソメワケベラ、チョウチョウウオ、クマノミの一種、逆立ちして泳ぐヘコアユ、そして体が透明な小さな魚たちの群れも。

★玄関の右端にある小さな円筒形の水槽には、タイマイ(玳瑁)の子どもと思しき海亀が1頭、水面に浮いたり、水底に沈んだりしていた。甲羅の長さは約25㎝と見た。


★上に上がって立体映像の出るコーナーを見てまわる。マングローブの林、珊瑚礁の海、そして外海を行く回遊魚たちの姿。3D用のめがねをかけて見るのだが、長く見ていると少々チカチカしだす。

★更に上階へと上る。SONYのTV「BRAVIA」のあるコーナーにハイヴィジョンシアターがあり、観覧自由ということで其処にはいると結構狭いが故に、たった数人で、もう満員になっていた。隅っこで見る。

★北極の風景。ホッキョクグマ、イッカク、セイウチ、おろろん鳥(ウミガラス)の姿を見る。ホッキョクグマは温暖化の所為で自分の居場所を無くしつつある、ということが映像を見てじかに伝わってきた。

★ハイヴィジョンシアターを抜け出し、ソニーショップ「AVIC」へ行く。久しぶりに来たら場所が変わっていた。しかも聞けば、嗚呼なんときょう(07/31)で閉めると。何だか寂しい…。自分なんかもう10年来も来て、時々だがヘッドホンやその付属品を買っていた。店員さんの対応が良くて、私はこの雰囲気が好きだったのだが…。

★裏へまわると7階、リストランテ・サバティーニ数寄屋橋店のあるフロアへ。この場所は自分が思うに、SONYビル開館当初の面影を伝えてくれる貴重な場所。天井の六角デザイン(ハニカム形状)から当時の空気が伝わってくる。


★其処からすぐ上の階がSONYビル自慢の簡易3Dシアターのある、オーパス(OPUS)。入り口にくるなり3D用メガネを渡される。中へ入って2、3分ほど待つと、もう始まった!

★映像を見る。飛び出す映像!見るだけで圧倒される威容を見せる地球最大の魚類、ジンベエザメ、大きくゆったりとはばたくように泳ぐマンタ!その他、黒潮に生きる魚たちが戯れていた。そう、映っているのは沖縄・美ら海水族館の「黒潮の海」のコーナーだ。

★ジンベエザメは兎に角大きい。そしてとてもおとなしい。「大きくて優しい」。そんなジンベエザメが、雄大にゆったりと泳ぐその姿に、心が震える思いだった。

★ジンベエザメのお食事風景がとても良い。大きな口を広げてえさを水といっしょに吸い込む。自然界ではアミ類や動物性プランクトンなどを一気に吸い込んで食べると聞いていた。


★OPUSの映像を見終わった後、和光の時計台方面へと足を運ぶ。アップルストアでiMacの試用機にタッチして、ツイッターにログイン。幾つかツイートした後、YouTubeを見る。ハーピスト・松岡みやびさんの動画映像を検索して見つけ、えもいわれぬ音色にうっとりしながら視聴。

★その後、茂木健一郎氏がUstreamで自主放送している「けんもぎTV」を見てから、またYouTubeへと戻り、動画を見る。

★その「けんもぎTV」では茂木さんが、心の中に抱いていた「今の日本を支配しているシステム」に怒りつつ、「自分を束縛しているものを断ち切り、フィールドを自由に走り回るように生きるのだ、今からでもできる」と言う内容のことを言っていた。

★彼は日本という小世界を深く愛するが故に、何とも後ろ向きな日本の、今の現状に怒りと悲しみを向けられるのだ。彼は怒りながら、実は心の中の深いところで涙しているのではなかろうか。私には思える。

★彼の心の涙は、潜在能力を持っていながら、色々な慣習とか制度とか受験システムとかに縛られすぎて、それを発揮できないまま人生を棒に振りがちな我々の眼線に立ったうえで、何とか我々にそれらの呪縛を、己の内発的な力で超えてほしいとの深い願いから発しているのだ、と私には思えた。


★氏は我々に向かって、個々人の精神まで縛り付ける「鎖」を断ち切れ!とそれこそ懸命に叫んで、明治以来の社会システムからの脱却を促し、ネットの普及により「偶有性の必然化した」この世界に本気で飛び込んで生きろ、と訴える。(彼もきっと我々と同じように「鎖」に縛られているところもあるであろうが、それを自ら断ち切ろうとしているのに相違ない)

★それは全地球上の津々浦々における、異文化・異世界とのぶつかり合いという、今になってますます激しさを増していく事態と、通底しているように思えた。我々は勇んで、そのぶつかり合いの中に、身を投じる思いで、この混迷する一方の乱世を、孜々として又果敢に、生き抜かねばならないだろう。
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